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エンディングノートと遺書との違いは?エンディングノートに書くこととは

2024/07/27 生前整理・終活

エンディングノートと遺書との違いは?エンディングノートに書くこととは

 

近年では、自分の人生の最期に自由な時間を過ごすという考え方が一般的になり、終活もより広まっています。終活というと、暗く、悲しいイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たしかに、自分の人生の最期を見つめ直すことはこれまで経験したことがない分、精神的にダメージを伴うことも多いでしょう。しかし、終活は自分の人生を見つめ直すとても良いきっかけになるでしょう。

その終活において多くの人が活用しているのが、エンディングノートです。
ではエンディングノートと遺言書はどう違うのか?
遺言書とエンディングノートは万が一のことがあった場合の備えとして書いておくという面では同じです。ですが、実はこの二者は全くの別物なのです。

そこで、今回はそんな遺言書とエンディングノートの違いについてとエンディングノートにはどういった事を書くのかご紹介したいと思います。

遺言書とエンディングノートの違い

遺言書とは

遺言書は、個人が自身の死後に財産をどのように分配するかを定める公式な文書です。これには法的効力があり、遺産相続の際に法的に実行される内容を定めます。遺言書は特定の法的形式に従って書かれる必要があり、直筆で全文を書くか、公証人の立会いのもとで作成する公正証書遺言として作成されます。遺言書には、遺産の具体的な分配方法や相続人を明確に記載する必要があります。

エンディングノートとは

エンディングノートは法的効力を持たない個人のメモ帳やガイドブックのようなものです。その目的は、自分の死後や万が一の状況に備えて、個人的な希望や指示を家族に伝えることにあります。エンディングノートには葬儀の希望、治療に関する意向、デジタルアカウントの情報、重要な文書の位置など、遺産分割以外の情報が含まれることが多いです。このノートは自由に書くことができ、特定の形式に縛られることはありません。エンディングノートは、自分の人生を振り返り、家族へのメッセージや日常生活での重要情報を整理するためにも使用されます。

 

このように遺言書とエンディングノートは異なる目的で使用されます。遺言書は財産と法的な事項に焦点を当て、エンディングノートは個人的な願いや生活に関する指示を家族に伝えるために使われます。遺言書があれば遺産の正確な分配が保証され、エンディングノートは個人の最終意思をより広くカバーするものとして役立ちます。

遺言書とエンディングノートを適切に使い分けることで、財産の管理と個人的な意思の両方を効果的に伝えることができます。どちらも重要な役割を果たし、亡くなった後の家族の混乱を避け、意思を明確にするために役立ちます。

エンディングノートには何を書くのか

エンディングノートは数年前に映画で取り上げられてから一般的に広まったと言えます。最近ではその認知度も高くなり、文具売り場や書店などで扱っているところも多く、現在では様々なタイプのものが販売されています。

エンディングノートは、そのまま訳すと「最後の記」ということなのですが、自分の今までの人生を振り返っての記録や自分の覚書、また家族に伝えておきたい情報など何を書いても良い、つまり自由に書き綴ることができるノートです。もちろん、家族や親しい人に向けたメッセージでも良いのです。

各社から出されているものを比較してみると、その内容に大きな違いはありませんが、様式は様々あります。
エンディングノートにはあらかじめ書く欄が決められている物もあり、何から書き出したら良いのかが分からない時には、ノートの欄を順に埋めていけばよいのでとても便利です。

また、エンディングノートは自分にとっても家族にとってもメリットがあります。
もし自分に万が一のことがあった時に、これがあれば家族が困りません。
突然のことに何がどこにあるのかわからない、どのようなことを望んでいたのかわからない、などと家族が困ることをよく耳にしますが、そういったことを減らすことができます。

さらに、亡くなった後、どうしてほいいのかの希望を書いたり、亡くならなくても意志を伝えられなくなった場合の治療や告知についての希望を書いたりすることが可能です。
それには、終末治療や臓器提供なども含み、お葬式や埋葬などにも言及できます。
また情報社会である現代は、パソコンのアカウントやデータの処分方法などの希望も記載できます。

また、自分にとっては、年齢とともに起こる物忘れから情報を守ることができます。
大切な人の住所や連絡先などをひとつにまとめておけば、日常生活を送るうえでも役に立ちます。

そして、生前にはなかなか伝えることが出来なかった家族への思いや愛情を伝えることができることも大きなメリットです。
もちろん、家族が困らないようにという気持ちで綴ること自体が家族への愛情ではありますが、今までの感謝の気持ちや家族ひとりひとりへの思いを残すことができれば、家族にとっての悲しみを少しでも癒し、前向きに生きていく力になるのです。

エンディングノートに書かれる一般的な項目

エンディングノートに書く内容は非常に個人的で多岐にわたりますが、一般的には以下のようなカテゴリーに分けられます。自分で1からエンディングノートを付けられる場合は、ご参考にされてはいかがでしょうか。

1. 個人的な情報
個人情報: 氏名、住所、生年月日、緊急連絡先、保険情報、医療情報など。
家族構成: 家族や親族の連絡先、重要な人々に関する情報。

2. 医療に関する指示
医療介護の希望: 病状が重くなった際の治療の限界や介護の希望、緩和ケアに関する考え。
臓器提供の意志: 臓器提供についての意思表示。
生前医療指示(リビングウィル): 自身の健康状態が意思決定を許さない状況になった時の治療方針。

3. 葬儀の希望
葬式の形式: 火葬か埋葬か、またはその他の方法。
式の規模や内容: 参列者、読まれるべき文、流す音楽、花のアレンジメントなど。
墓地や納骨堂に関する希望: 墓地の場所や、納骨の方法。

4. 法的・財務的情報
資産情報: 銀行口座、不動産、株式、その他の投資に関する情報。
重要な文書の位置: 遺言書、保険証書、不動産登記証明書などの保管場所。

5. デジタル資産
デジタルアカウント情報: SNS、電子メール、オンラインバンキングのログイン情報。
デジタルデータの取り扱い: デジタル写真や文書、ソーシャルメディアプロファイルの管理指示。

6. 人生の記録
人生の振り返り: 重要な人生の出来事、学び、成長の瞬間についての記録。
個人的なメッセージ: 家族や友人への感謝の言葉、愛情の表現、未来への希望。

7. その他
ペットの世話: ペットの今後の世話についての指示。
趣味やコレクション: 特定のコレクションや趣味に関連する品々の取り扱い。

エンディングノートに家族へのメッセージ

エンディングノートに家族へのメッセージ

エンディングノートで家族に伝えたいメッセージを悩む方も多いと思います。ぜひ家族への素直なメッセージを綴ってみてはいかがでしょうか。

1.家族への感謝の気持ち

家族へのメッセージというと、まず感謝の気持ちを伝えることが頭に浮かびますよね。しかし、絆が強いほど感謝の気持ちを素直に伝えるきっかけは少ないものです。みなさんのなかにも、家族に感謝のメッセージを伝えたことがある方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。特にそういった方にとっては、エンディングノートを活用することによって、効果的に思いを伝えられそうです。

さらに、エンディングノートに家族へのメッセージを書き込むうちに、新たな発見が生まれ、家族に対する思いがいっそう深まる場合もありますよね。そういった感謝の気持ちをもって残りの時間を過ごすことによって、より豊かな最期に時間を過ごすことができそうです。

2.謝罪のメッセージ

特に、長年一緒にいる家族の場合は、謝れなかったこともあるでしょう。こういった謝罪のメッセージは、一度機会を逃してしまうと、なかなか謝るきっかけを見つけにくいものです。エンディングノートを通して、こういった心のわだかまりを取り除くことは、本人にとっても家族にとってもとても気分が良いことです。さらに、これまで言えなかった秘密や、伝えていなかったことをあえて書き込んでみるのも良いでしょう。

最近では、家族の形態も多様化し、直接的にメッセージを伝えることが難しい場合もあります。そういった家族の場合は、エンディングノートを通じて家族との心の繋がりを保ち続けることができそうです。

 

このように自分史、自分の備忘録、家族への伝達事項や思いと自分なりに自由に書けるエンディングノートですが、遺言書との大きな違いは法的な効力がないということです。
財産や資産についても書くことができますが、それは単に意志を伝えるというところにとどまります。
正式文書ではないので、書き直しも自由です。それぞれの特徴を理解して上手に活用しましょう。

 

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