中区のマンションにて孤独死のお部屋の遺品整理と特殊清掃

名古屋市中区の賃貸マンションの遺品整理からの特殊清掃をさせていただきました。

まずお電話のお問い合わせがあり、仕事の都合で県外にお住いの娘様より母が一人で部屋で亡くなって死後1ヵ月後に発見されたお部屋の撤去と清掃をお願いできないかとのご相談をいただきました。

何日か連絡が取れなくなった娘様が心配されて、管理会社へ連絡を取りお部屋の確認に行ったところお母さまが玄関でお亡くなりになられたとのことでした。

お電話のお問い合わせの時点で、ある程度の覚悟を持ってお見積りにお伺いさせていただきました。

お客様は匂いはあるけど、たばことペットの匂いもするのでよくわからないとのお話はお電話の時点でされておりましたが、いざ玄関のドアを開けさせていただくとやはり腐敗臭がしました。

お客様のおっしゃる通り色々な生活臭も混ざっており、この手の匂いをよく経験している者じゃないと嗅ぎわけが難しい感じの匂いでした。

玄関を開けて中を見させてもらおうと思いましたが、とにかく荷物の量が多い。。。

こちらの画像は作業途中の画像となります。

奥の方は見れないくらいに物が天井近くまで積み上げられており感覚での見積もりとなりました。

その日のうちに作業依頼をいただき、作業日を決定してお仕事をお休みされて名古屋へお越しになっているという事情もあり、その週に即作業予定を入れさせていただきました。

作業当日は何とか人が横を向いて進める程度の物量だったので、まずは玄関周りから徐々に導線を確保しながら奥へ奥へと片付けさせていただきました。

お部屋の入口付近がようやく終わりスタッフが一息ついているところです。

孤独死ということもあり、貴重品を探しながらの作業をさせていただき、出てきた貴重品は娘様に全て確認して返却させていただきました。

長年貯められたビデオテープやカセットテープなどがとにかくお部屋中に保管してあり、なかなか物量が減っていきませんでしたが、2日間に渡りひたすら荷物を搬出していきお部屋を空にさせていただきました。

40年程お住いだったこともあり、荷物を全て撤去した後は畳が一部腐ったり、飼っていたペットの影響でお部屋の中はかなり痛みの激しい状態でした。

後日管理会社の立ち合いの元に原状回復工事に入る予定となっておりました。

お部屋を空にした後、3日目は特殊清掃の作業をさせていただきました。

お亡くなりになった玄関は体液の跡が残っており、Pタイルの下にも入り込み独特の臭いを放っておりました。

まずは玄関の残っているＰタイルを全て剥がしていきます。

体液が残っている、入り込んでいる場所はまずは徹底的に洗浄をしていき匂いの元を根絶していきます。

スクレーパーを使って、剥がせる異物は全て剥がします。

今回の場所はコンクリートだったので、Ｐタイルの裏に付着している接着剤などをグラインダーなどを使って丁寧に全て削り取っていきました。

表面を軽く全部削り取った後は、消臭洗浄剤など色々な薬剤を使って洗浄、ふき取りを何度も何度も繰り返し徹底的に洗浄していきます。

洗浄箇所を乾かしてから仕上げにいつもの高濃度オゾン脱臭機を使用してオゾン脱臭をさせていただき作業完了となりました。

今回の遺品整理+特殊清掃はエレベーター無しの階段5階ということもあり、金額も高額となりましたが、作業終了後にはお客様には感謝のお言葉を何度もいただき、非常にやりがいのある現場となりました。

名古屋市中区 Ｓ様