お役立ちコラム

不用品回収の相場|品目別やパック料金の目安・業者選びのポイントも解説

2020/07/22

コイントレイと現金と電卓

不用品回収業者とは、使わなくなった家具や家電などを回収もしくは買い取ってくれる業者のことです。
大型のものや大量の不用品でも料金を払えば回収してくれます。
しかし、不用品を大量に処分したくても、どこに依頼すればよいか分からない、費用の相場はどれくらいか知りたいという人も多いでしょう。

この記事では、不用品回収業者に依頼するメリットや基本の料金体系だけでなく、不用品回収業者の料金相場を「基本料金」「品目別料金」「パック料金」「オプション料金」に分けて紹介します。不
用品回収業者を選ぶときのポイントや注意点についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

目次

不用品業者とは?利用するメリット

不用品回収業者とは、その名の通り不用になったものを回収もしくは買取してくれる業者のことです。
不用品を処分したいと思った場合には、自治体に連絡して回収してもらうか、不用品回収業者に依頼するかのどちらかになります。

自治体は安く回収してもらえるというメリットがありますが、回収上限が決まっている、不用品を指定場所まで出さなければいけないといったデメリットがあります。
一方、不用品回収業者は、多くの不用品を一度に回収してくれることがメリットです。
また、不用品を外に出す必要もありません。そのため、手間をかけずに不用品を処分できます。

不用品回収を利用するデメリットはある?

不用品回収を業者に依頼する場合のデメリットは、以下の通りです。

  • 料金が高い
  • 料金が分かりづらい
  • 悪質業者が存在する

自治体の回収と比べて高いコストがかかってしまいます。
なぜなら、回収する際の出張費や人件費に加えて処分費が発生するためです。
また、料金は業者によって異なり、基準が定まっていません。
そのため、どの業者で依頼すればよいのか把握しづらいという問題があります。

さらに、悪質業者が存在することも現状です。
悪質業者に依頼してしまうと、トラブルが起きる可能性もあります。
そのため、かかるコストや分かりづらい料金体制、悪質業者を選んでしまうリスクを踏まえて、依頼を検討することが大切です。

不用品回収の相場、業者ごとに違いがあるのはなぜ?

不用品回収の料金が業者によって異なるのは、業者ごとに料金設定の仕方が違うからです。
そのため、業者によって料金に差があり、見積もりを取った際に大きな違いが出やすいのです。

オプションサービスの有無なども関係してきます。
たとえば、運び出しなどのオプションがあるかどうかによって異なるのです。
また、不用品の販路の違いなどで料金の差が出ることもあります。

不用品回収の料金は2つの形態がある

不用品回収の料金には2つの形態があります。
どのような形態なのか、それぞれ詳しく解説します。

基本料金+品目ごとの料金

基本料金と品目ごとに定められた料金を支払う形態です。
1品からでも回収してくれるため、処分したい不用品が少ない人に向いています。
また、この料金以外に運び出しなどのオプション料金がかかるケースもあります。
そのため、品目ごとの料金だけでなくオプションの有無も確認しましょう。

パック料金(定額料金)

パック料金は、部屋の大きさや積む車両の大きさなどによって、あらかじめ決まった料金で不用品を回収してもらえる形態です。
大掃除や引越しなどで大量の不用品が出た場合、品目ごとに計算すると料金が高くなってしまうため、定額のパック料金がおすすめです。
定額料金の他に、オプション料金がかかる場合もあります。

また、実際にお願いした場合に、Webサイトなどに載っている料金と異なる場合がよくあります。
トラブルを避けるために、品目や追加料金については事前に聞く、もしくは書面として出してもらうとよいでしょう。

不用品回収の「基本料金」とは?相場はどれくらい?

基本料金とは、回収する重量や品目に関わらず必ずかかってくる料金のことです。
基本料金には、運搬料が含まれているといわれており、主にガソリン代や車両の手配代などに使われています。
基本料金の相場は3,000~5,000円程度ですが、はっきりとした基準がなく、料金を明確に掲載していない業者もあるため、目安程度に考えてください。

不用品回収の「品目別の料金」相場は?

品目別の料金相場を紹介します。
ただし、業者や回収品の質、サイズやブランドなどによっても料金は異なるため、あくまで参考として考えてください。

リサイクル対象の品目

リサイクル対象の品目の回収相場は、以下の通りです。

  • 冷蔵庫:6,000円~8,000円(170L未満)、8,000円~10,000円(170L以上)
  • ブラウン管テレビ:2,000~5,000円
  • 液晶テレビ:2,500~5,000円
  • 洗濯機:3,000~6,000円

家電

家電の品目の回収相場は以下の通りです。

  • 電子レンジ:500~1,500円
  • 掃除機:500~2,500円
  • 炊飯器:500円
  • プリンター:500~2,500円
  • 扇風機:500~2,500円
  • DVDプレイヤー:500円
  • ドライヤー:200円
  • アイロン:500円

OA機器

パソコンやコンポなどのOA機器の回収料金相場は以下の通りです。

  • パソコン本体:1,000~3,000円
  • モニター:液晶500~2,000円 CRT1,000~3,000円
  • ノートパソコン:500~1,000円
  • パソコン周辺機器:300円
  • ミニコンポ:500~2,000円
  • オーディオデッキ:500円
  • ギター・キーボード:500~1,000円

家具

家具の回収料金相場は以下の通りです。

  • ベッド:3,000~5,000円
  • タンス:2,000~5,000円
  • 本棚:3,000~5,000円
  • ソファー:2人用以上2,000~5,000円 1人用1,000~3,000円
  • テレビ台:1,000~3,000円
  • 椅子:500~1,000円
  • 座椅子:1,000円
  • 衣装ケース:500~1,000円

不用品回収の「パック料金」の相場は?トラックサイズによる比較

不用品回収でパック料金を検討しているけれど、料金相場が分からず躊躇している人も多いでしょう。
ここでは、トラックサイズごとの料金相場を紹介します。

トラックの積載量、部屋サイズでいうとどれくらい?

トラックと一口にいっても、大きさによって積載量が変わってきます。
軽トラックに積載できる量の目安は、押入れ~1R程度の荷物です。
2トントラックの場合には、2DK程度までの荷物なら積載できるといわれています。
ただし、業者によってトラックの大きさや形が変わってくるため、目安程度で考えましょう。

トラックサイズごとの相場

ここでは、トラックサイズごとの料金相場を紹介します。

軽トラック

軽トラックの料金相場は9,800~25,000円です。

2トントラック(平車)

平車とは荷台の部分が平らになっているものです。
料金相場はおよそ39,800~45,000円となっています。

2トントラック(箱車)

箱車とは荷台部分が箱型になっており、荷物の積載量が平車よりも多い車両のことです。
料金相場は60,000~80,000円です。

不用品回収の「オプション料金」とは?主な項目の相場は?

オプション料金とは、基本料金や品目ごとの料金以外にかかる追加料金です。
たとえば、大型家具の解体や作業員の追加、階段での運び出しなどの際にオプション料金がかかる場合が多いです。
主なオプション料金の相場を紹介します。

  • 家具の解体や分解:1,000円~
  • 階段での運び出し:1階ごとに1,000円~
  • 作業員追加:1人につき6,000円
  • 早朝・深夜:5,000円
  • 吊り下ろし:10,000円~
  • 養生作業:2,000円~
  • 分別・荷造り:5,000円~

不用品回収を安く依頼する方法

不用品回収を業者に依頼する場合、自治体よりコストがかかることがほとんどですが、ポイントを押さえることでコストを安く抑えられる可能性があります。
具体的な方法について、1つずつ解説します。

複数の見積もりを比較する

不用品回収業者は多数存在し、業者によって料金が異なります。
また、回収を依頼する不用品によっても料金に幅があるため、不用品の内容を明確に提示した上で見積もりをとりましょう。
複数の業者からとった見積もりを比較したとき、良心的な料金で対応してくれる業者を選ぶことがおすすめです。
時間がかかるからと1社のみから見積もりをとると、適正な相場も分からず、高額な料金で依頼する可能性があります。

値引きを交渉する

不用品回収業者は、個人で運営している業者も多く、「他社より料金が高い場合は申しつけて欲しい」と提示していることもあります。
そのため、複数の見積もりをとった上で相場を把握し、「他社ではいくらだった」と具体的な値引き交渉をすることがおすすめです。
ただし、不用品回収業者も一商売であるため、大幅な値下げを交渉することは禁物です。
お互いが気持ちよく契約できるような方向で話を進めましょう。

買取サービスの有無を確認する

不用品回収業者では、買取サービスを提供していることがあります。
不用品でも状態のよいものであれば買取サービスを利用できるため、積極的に利用することがおすすめです。
不用品の処分は自治体であっても業者であっても料金が発生します。
買取サービスによって不用品を少しでもお金に換えられれば、処分の出費にあてられます。

繁忙期以外の時期に依頼する

不用品回収業者にも繁忙期があり、繁忙期のみ料金を高く設定していることがあります。
不用品回収業者の繁忙期は主に以下の時期です。

  • 新生活が始まる春先の2~4月
  • 大掃除をする人が増える11~12月

新生活を迎える4月まで、3か月間ほどにわたり不用品回収の依頼が増加します。
新生活を目前に引越しが増えたり、家や部屋の整理をしたりするためです。
もし、引越し予定がある場合は、1月のうちに不用品回収だけでも済ませておくことをおすすめします。
依頼の有無が繁忙期にならないと分からない方も、回収の依頼が決定した時点で問い合わせておきましょう。

また、年末は大掃除をする人が増えるため、不用品回収の需要が増えます。
繁忙期は料金が高いことや、なかなか予約がとれないなど問題もあるため、おすすめできません。
不用品回収のコストを抑えたいのであれば、上記の繁忙期を避けて依頼するとよいでしょう。

できる限りオプションを利用しない

不用品回収業者は基本料金とは別に、利用すると便利なオプションサービスを提供していることがほとんどです。
しかし、オプションサービスを利用するためには追加料金がかかり、オプションのみで1万円を超えることもあります。

オプションには階段搬出や養生作業などの手軽なものから、吊り降ろしといった複雑な作業を要するものがあります。
そのため、オプションを依頼する前に「本当に必要かどうか」「自分でできないか」を見極めることが重要です。
コストを最小限にしたいのであれば、オプションの利用は避けましょう。

事前に不用品を分別する

不用品は分別して回収されるため、予め不用品を分別しましょう。
事前に分別を済ませておくと、業者の手間や作業時間が減るため、人件費を安く抑えられる可能性があります。事

前に不用品を分別するのであれば、素材ごとに分け業者が一目で分かるようにしておきます。
ただし、分別が分からない不用品があれば、適当にまとめず不用品業者に任せましょう。

事前に不用品を屋外に出す

業者が屋内から不用品を運び出す場合、時間がかかったり屋内を傷つける可能性があります。
また、大型のものであれば養生作業が必要になり、時間もコストも増してしまいます。
そのため、自分の手で運び出せるものは、事前に屋外に出しておくことがおすすめです。

ただ、大型で運び出しにくいものまで無理すると、怪我や屋内を傷つける事故につながりかねません。
自分で運べないと判断した場合は、業者に任せるとよいでしょう。

回収日には作業を手伝う

回収当日の作業を手伝うことで、値下げしてくれる可能性があります。
本来必要だった作業人数を減らせたり、作業時間を短縮できたりするため、「人件費」「作業費」の削減につながります。

自分のできる範囲で、作業を手伝うことがおすすめです。
もし、何をすればよいか分からないのであれば、業者に尋ねてみてください。

不用品回収を利用しない方法もある

不用品回収を業者に依頼する以外に、以下の方法が挙げられます。

  • 自治体の回収を利用する
  • フリマアプリで売却する
  • 家族や友達などの知り合いに譲る

自治体の回収は、地域によって料金が異なりますが、大型ゴミはチケットを購入し処分できます。
サービスの種類によっては無料で処分できますが、自分で搬入する必要があるため、手間や搬入に必要なトラックのレンタル料がかかります。

不用品をフリマアプリで売却すれば、処分費がかかることなく不用品をお金に換えることが可能です。
しかし、極端に安い料金で取引されることや、大型のものは配送料が高いなどのデメリットがあります。

不用品を知り合いに譲ることで、処分にコストをかけずに済みます。
ただし、「受け取り手が見つからない」「見つかるまでに時間がかかる」などが問題です。
引越等で不用品の処分を急いでいる場合はおすすめできません。

不用品回収で業者の利用をおすすめする人

不用品回収を業者に依頼したほうがよい人の特徴をご紹介します。

自分では対応できない人

不用品には日常生活で出るゴミから使わなくなった大型の家具まで、さまざま存在します。
特に「高齢者」や「女性」は、大型ゴミの処分を自分では対応できないことが多いはずです。

無理して対応しようとすると、予期せぬ事故につながりかねません。
自分では対応できない不用品がある場合は、業者への依頼をおすすめします。

時間がない人

短期間で不用品を処分したい人におすすめです。
自治体の回収では、ゴミの種類によって回収日が指定されています。
大型ゴミや特殊なゴミであれば、月に1度~数回しか回収されません。

業者を利用すれば、当日もしくは数日以内ほどで対応してくれるため、不用品の処分に時間を割かずに済みます。
対応できるまでの日数は業者によって異なるため、依頼する前にいつ頃に回収可能か問い合わせておくことが重要です。

遺品整理をする人

遺品整理が必要な場合、遺品整理専門のスタッフが対応してくれる業者も存在します。
遺族が故人の荷物整理を困難に感じることも少なくありません。その際に、不用品回収業者へ依頼することで、遺品整理を進めやすくする可能性があります。

また、遺品整理に対応している業者には「遺品供養」まで請け負ってくれることもあります。
安心して遺品整理を進めるためにも、業者への依頼がおすすめです。

引越予定がある人

引越の際、家具・家電を買い替えれば新居には運ばない不用品が出てきます。
また、家を整理しているうちに、処分したいものが出てくることもあります。

その際、処分する量も莫大になることが多いため、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
引越までの時間が迫っている場合も、業者に依頼すれば短時間で不用品をまとめて処分できます。

雑多な部屋を片づけたい人

「家の中が雑多である」「ゴミ屋敷状態」など、どこから手をつければよいか分からない人におすすめです。業者によっては、ゴミの片づけ・回収から清掃まで行うサービスを提供しています。このように、手の付けようがなくなった家や部屋でも、プロに任せることでいち早く以前の状態を取り戻せます。

不用品回収業者を選ぶときのポイント・注意点は?

不用品回収業者を選ぶ際にはどのようなポイントをみればよいのでしょうか。
ここでは、業者選びのポイントや注意点について解説します。

料金の算出方法が明確な業者を選ぶ

できるだけ料金の算出方法が明確で分かりやすい業者を選ぶことがポイントです。
回収できる品目や料金、オプション料金などが分かりにくいと思わぬ高額請求につながります。
そのため、明確な料金表があるかどうかチェックしましょう。

住んでいるエリアに近い業者に依頼する

業者によって対応エリアは異なります。
対応エリア外だと出張費用がかかってしまい、料金が高くなるケースも多いため、住んでいるエリアに近い業者を選ぶとよいでしょう。

実績があるかを確認する

実際に依頼する前に、その業者の実績を確認することも重要です。業者のWebサイトを確認して、どのような内容の依頼を受けているのか、業者の連絡先や所在地などをチェックします。Webサイトがない業者は要注意です。

損害賠償保険に加入していれば万一の際も安心

運び出しの際、壁や床に傷がついてしまうケースもあります。
しかし、業者によっては傷がついても補償してもらえない場合もあります。万が一に備えて、損害賠償保険への加入の有無をチェックしておくと何かあったときにも安心です。

「無料」という言葉に注意

無料回収などと謳っている業者も少なくありません。
しかし、実際に依頼してみたら高額請求をされたというケースもあります。
無料という言葉に騙されず、しっかりと業者を見極めることが大切です。

悪質な業者とのトラブル事例

不用品回収業者を調べた際、悪質業者の存在が目立ちます。
では、悪質業者とどのようなトラブルがあったのか、実際の事例をもとにご紹介します。

依頼していない家財を勝手に持ち出された

不用品回収を業者に依頼する際、通常回収を依頼する具体的な品目を提示します。
しかし、回収を依頼していないはずの家財が持ち出された事例があります。
そのため、作業当日は業者に任せっきりにせず、「依頼した不用品を回収しているか」「それ以外の家財を持ち出していないか」を確認しておきましょう。

リサイクル料金を請求された

不用品回収を業者に依頼する場合、業者によって異なりますが基本料金やオプション以外に請求されることはほとんどありません。
しかし、支払う必要がないはずのリサイクル料金を請求された事例があります。
リサイクル料金が発生するものは、主に以下4つです。

  • テレビ
  • エアコン
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

上記を個人で処分する際にはリサイクル料金を支払う必要があります。
しかし、不用品回収業者に依頼する際は基本料金・オプションに含まれるか、事前に説明があるはずです。
リサイクル料金が必要となる家電をの回収を依頼する際、不安であれば事前に確認しておきましょう。

回収されたはずの不用品が不法投棄された

当日は問題なく回収されたにも関わらず、後日不法投棄として発見された事例があります。
不法投棄として発見された場合、もとの所有者に警察から連絡がくる可能性もあります。
最悪、罰金が課せられることや、自分で引き取りに行かなければなりません。

勝手にオプションを追加された

基本料金に加えてオプションサービスを利用する場合、基本的には依頼者の許可が必要です。
しかし、悪質業者は無断でオプションを追加したり、素人には理解できない理由をつけてオプション追加を強要したりします。
そのため、作業が始まる前に作業内容の確認をすることや、理由を納得した上でオプションを追加することが重要です。

まとめ

不用品の回収は、業者によって料金が大きく異なります。
そのため、業者選びのポイントを押さえて自分にあっているかどうかをしっかりと見極めることが重要です。

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