2024/07/02
結婚のお祝い品である婚礼タンスがある方の中には、ライフスタイルの変化により、婚礼タンスを処分したいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、婚礼タンスの処分方法や費用、罪悪感なく処分できる方法、注意点などについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
婚礼タンスって処分してもいいの?
「特別な意味が込められている婚礼タンスは処分しにくい」と感じる人もいます。そもそも婚礼タンスには、どのような意味があるのでしょうか?婚礼タンスを贈る慣習には、主に次のような理由があります。
- 結納金へのお返し
- 財産分与
- 嫁ぎ先へ実家の品格を示す
- 親から娘への気持ち
思いのこもった品物である一方で、伝統的な婚礼タンスは大きく場所を取るため、現代の生活方式に合わなくなっている場合も少なくありません。贈り物に対し、感謝の気持ちを十分に表現した後は、現在のライフスタイルに合わせて処分を決めても問題はないでしょう。
婚礼タンスの処分方法
婚礼タンスを処分するには、具体的にどのような方法があるのでしょうか?ここでは、次の5つの方法をご紹介します。
- 粗大ゴミとして回収にきてもらう
- 粗大ゴミの搬入施設に持っていく
- 回収業者に依頼する
- 家具メーカーの下取りサービスを利用する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
粗大ゴミとして回収にきてもらう
1つ目は、地域ごとに設けられている粗大ゴミ受付センターに連絡して、回収してもらう方法です。各地域のホームページに申し込み方法が案内されているので、それに沿って有料ゴミ処理券を購入します。有料ゴミ処理券を貼った粗大ゴミは、回収日に家の玄関やマンションのゴミ捨て場などに置きます。
費用は地域によって違いますが、1,000~2,000円ほどかかるのが一般的です。地域の回収サービスを利用するメリットは、業者を選ぶ手間が省け、公的機関に処分してもらえる安心感がある点です。
一方で、地域によっては手順がわかりにくく、回収場所まで自分で運ばなければいけないなどのデメリットもあります。
粗大ゴミの搬入施設に持っていく
2つ目は、自治体の粗大ゴミ搬入施設に自分で持っていく方法です。費用は、10キロなどの単位ごとに設定している自治体や、収集の場合の費用の半額としている自治体などがあります。持ち込みは、前もって予約をする必要があります。
搬入施設に直接運び込むメリットは、大掃除などで婚礼タンス以外にも処分したいものがある場合、まとめて処理できる点です。しかし、運搬用のトラックや積み降ろしのための人手がない場合には、運搬手段が問題となるでしょう。
回収業者に依頼する
民間サービスの回収業者に依頼するのも、ひとつの方法です。回収業者はネット検索や街の情報誌などで見つけ、予約できます。民間サービスは公的サービスに比べて費用が高く、タンスの場合は5,000円〜15,000円程度が相場です。
しかし、即日で処分したい場合や細かい日時指定をしたい場合など、柔軟に対応してもらえるのが民間サービスのメリットといえます。一軒家の2階など、運び出すのが難しい場所に置いている場合も、回収業者なら運び出しから依頼できるため、便利です。
家具メーカーの下取りサービスを利用する
婚礼タンスの処分と同時に、新しい家具の購入を予定している場合は、家具メーカーの下取りサービスを利用するのもいい方法です。サービス内容はメーカーによって異なりますが、新しい家具の搬入時に、無料で引き取るサービスを行っているところが多いです。
婚礼タンスと同等品を購入した場合には、無料サービスであることが多く、新しい家具との入れ替えがスムーズなのがメリットでしょう。しかし、同等品の購入予定がない場合は利用できないサービスなので、注意が必要です。
リサイクルショップに買い取ってもらう
リサイクルショップに買い取りをしてもらう、という方法もあります。婚礼タンスは、桐などの良質な素材で作られていることも多く、丁寧に使えば、何十年でももつという特性があります。そのため、品物によっては高く値がつく場合もありますが、一般的な相場は、購入時の10%ほどです。
また、婚礼タンスは縁起物のため、すでにほかの人が使用したものを購入することが好まれない場合もあり、あまり高く売れないケースもあります。しかし、回収料金を払って処分する方法と比べると、安くても多少の売値がつく点は、メリットでしょう。
婚礼タンスを処分するタイミング
婚礼タンスを処分するなら、タイミングも必要です。次のようなタイミングがきたら、婚礼タンスの処分を検討してもよいでしょう。
- タンスが故障した
- 引越し
- 家族構成の変化
- インテリアを一新したい
- 遺品整理をするとき
いいタイミングに処分を決定すれば、婚礼タンスの目的をはたし、寿命を迎えたと考えることができ、後悔が残らず処分できるはずです。
婚礼タンスの処分にかかる費用
上記では、5つの婚礼タンスの処分方法をご紹介しました。ここでは、それぞれにかかる費用を表でまとめました。
処分方法 | 費用 |
---|---|
粗大ゴミ回収 | 1,000円〜2,000円ほど |
搬入施設持ち込み | 粗大ゴミ回収の半額程度 |
回収業者へ依頼 | 5,000円〜15,000円ほど |
家具メーカー下取りサービス | 無料の場合が多い |
リサイクルショップ | 購入時の10%程度が戻ってくる |
婚礼タンスの処分をする際の注意点
婚礼タンスを処分する際には、注意しておきたい点もあります。ここでは、次の3つの注意ポイントを解説しますので、処分の際の参考にしてください。
- 自力で運び出す際は十分に注意する
- 処分は自己判断で行う
- 後悔しないためにリメイクを行う方法もある
①自力で運び出す際は十分に注意する
自力で搬入施設やリサイクルショップに持ち込む場合には、事故や怪我がないよう、十分に注意しましょう。天然の木材を使った婚礼タンスは意外と重く、普段搬入に慣れていない一般の方が取り扱うと、危険な場合もあります。
また、搬入の予約に行き違いなどがあると、大変な運搬作業が無駄となってしまいますので、日時の確認も重要です。
②処分は自己判断で行う
婚礼タンスを処分する際は、贈ってくれた両親に申し訳ないという気持ちがあるのも当然です。しかし、処分は自己判断で行うのがベストです。
処分する前に両親に相談してもよいですが、もし処分してはだめと言われても、婚礼タンスが生活スペースを圧迫してしまっているなら、事実上ほかの選択肢はないかもしれません。
相談することによって、より心苦しくなり、処分は難しくなってしまうケースもあります。そのため、処分の最終判断は自分で下すと決めておくと、心が揺るがずに済むでしょう。
③後悔しないためにリメイクを行う方法もある
どうしても婚礼タンスの処分が心苦しく、できない場合には、リメイクという方法もあります。一般的な婚礼タンスは大きくスペースを取るため、扉など一部の素材を活かして、小さな家具に作り替えるサービスを行っている家具職人もいます。婚礼タンスに思い入れが強く、どうしても処分したくない、という人に向いているサービスです。
まとめ
婚礼タンスは、親が娘の結婚の際に送る心のこもった品物ですが、時が経ってライフスタイルが変わった際には、処分するのも決して悪いことではありません。処分の方法には、自治体や民間サービス、買い取りサービスなどがあります。
「グッドサービス」では、思い入れのある品を、心を込めて処分するお手伝いをいたします。婚礼タンスなどの遺品整理でお悩みでしたら、「グッドサービス」へお気軽にご相談ください。
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