名古屋市内にて孤独死後、数か月後発見の特殊清掃※閲覧注意

孤独死保険を行っている保険会社様からのご依頼で、孤独死をされた方のお部屋の原状回復のご依頼をいただき作業させていただきました。

ご連絡をいただいた時点で、お亡くなりになられてから2～3か月後に発見された現場とお聞きしていたので予想はしていましたが、現地調査に行った際は強烈な臭いで長時間お部屋に居られない状況でした。

玄関を開けた瞬間に強烈な臭いとともに大量のハエがまだ飛んでおりました。

※モザイクはかけてありますが閲覧注意※

1のよくあるお一人暮らし用の賃貸マンションでしたが、玄関を開けた右側のキッチンの横で窓側を上にしてお亡くなりになられていたようです。

人型が完全に残っているのはもちろんですが、死後2～3か月後にご遺体を引き上げられたので毛髪などもそのままの状態になっておりお亡くなりになられた状態が容易に想像できる状況でした。

孤独死でよくありがちなのですが、お部屋の中はゴミ屋敷まではいかないですが、ゴミがそのまま散乱されている状態でゴミと死んだハエとウジの幼虫がそこら中に散乱しておりました。

余談ではありますが、ウジが発生してハエに孵化する際に発生した場所から離れた場所で孵化する習性があるようで、ご遺体があった場所とはかなり離れた場所にウジの蛹が大量にあるような状況でした。

現地調査も終わり後日遺品整理+特殊清掃の作業をさせていただきました。

今回の内容は残置物撤去+消臭+原状回復というご要望でしたのでまずはお部屋に残された荷物を貴重品などを仕分けしながら荷物をすべて撤去させていただきました。

撤去の際も強烈な臭いの中の作業でしたので防護服と防毒マスク着用しての作業となり、お部屋は狭く物量も多くはなかったので約1.5時間程度で荷物撤去は完了いたしました。

その次に臭いが染みついている壁紙と床のクッションフロアを剥がす作業へと入りいます。

ここまでの臭いですと完全脱臭をするためにはクロスやCFはすべて剥がさないと臭いが取れないので天井を含めすべてのクロスやCFを剥がしていきます。

クッションフロアシートを剥がしてみるとなんと前のクッションフロアを剥がさず上に重ねて貼ってありました。

本来ならこのようなことはあまりないのですが、今回はクッションフロアの下に体液がしみ込んでいる状況が間違いないので結果的に2枚重なっていた方が体液がしみ込む範囲が狭くなり、作業範囲も狭くなる可能性があるので幸運でした。

シートを剥がしていくと予想通りに下の基礎コンクリート部分にまでしっかりと体液がしみ込んでおり体液のしみ込むエリアが特定できました。

窓側に頭部があったのでそちらのしみ込みも予想されておりましたが、そちらは2重シートのおかげか体液のしみ込みは問題なかったですが、残念なことに電気温水器がおかれている壁に体液のしみ込みが見られ、しみ込み部分のボードの撤去は決定となってしまいました。

ただ床面から1センチ程度のしみ込みだったので部分的に石膏ボードをカットする方法を今回はとるようにしました。

しみ込みはボードだけで木材の基礎にまでは到達しておらず、臭気の元の撤去はここまでにして特殊清掃に入ります。

ここからはコンクリートにしみ込んだ体液を薬剤を使用してできる限り取り除きます。

コンクリートの場合は最終的にコーティングをしなければいけませんがしみ込んだ体液は油分ですので、コーティングがしっかりと塗布できるよう、できる限りの清掃は必須となります。

洗浄が終わったら防水性のあるコーティング剤にて体液がしみ込んだ箇所周辺を2～3重に塗り、臭気の元を完全になくします。

この状態にして初めて脱臭作業に入ります。

今回はかなり強く残った臭気でしたのでオゾン脱臭機のパンサーJで2時間程度粗脱臭をして、その後丸一日タイマーをかけながらオゾン脱臭を続けました。

日にちを空けて確認しに行ったところ、まだ若干ですが臭気が確認できましたのでさらに丸一日仕上げ脱臭をして脱臭作業が終了しました。

脱臭が終わった後に体液がしみ込んでしまっていたボード部分の原状回復へと移ります。

今回は数センチだけ石膏ボードをカットしただけだったのでパテを使用して元の壁に戻しました。

元の状態に戻してここからすべての面のクロスとクッションフロアを貼り原状回復は完了となります。

仕上げに水回りも含めたクリーニングを徹底的に行い、特殊清掃中にはがれてしまったと思われる台所下の塗装の補修をして作業終了となりました。

孤独死をされた方の遺品整理をお考えの方はグッドサービスの遺品整理と特殊清掃をご覧いただければと思います。

名古屋市 R様