名古屋市西区にてマンションの２階から1階にかけて大掛かりな特殊清掃作業※閲覧注意

今回は名古屋市西区にて特殊清掃作業を行いました。

 

こちらの方はトイレでお亡くなりになって死後二日で発見、日にちが10月の上旬でまだ残暑の季節で腐乱が早かったためか、かなりの量の体液が出ていました。

発見された原因が孤独死されたお部屋が2階にお住いの方でしたが、1階の入居者から洗面所の天井から何か液体が垂れてくるとの通報から2階の孤独死が発見された流れとなります。

1階トイレ内でお亡くなりになられており、1階まで体液が流れたということでしたので、2階床下から1階に流れた体液の導線までが特殊清掃エリアとなることは想定できましたので、保証人・管理会社・大家さんとしっかりとお打ち合わせさせていただき作業を開始させていただきました。

残置物が１ルームのお部屋で生活感そのままの一室です。

残置物の回収に関しましては、2時間程度の作業で終わりました。

その後にトイレ周辺の特殊清掃作業を始めていきます。

上記の写真がトイレ全体の状態です。

トイレの床全面が体液で汚れています、便器も含めて除去になりました。

初めにトイレ内のクッションフロア(CF）を剥していきます、まだウジ虫もいる状態、

亡くなったのはトイレ内ですが、体液の広がりはそこで収まってくれませんでした。

ドアフレームを下から10センチ近く汚染し、トイレ・廊下の床、床下、壁の石膏ボードまでにいきわたっております。

トイレ内に続き、廊下内、洗面所内のCF、壁紙剥がしから始めていきます。

この画像の線内がCF剥す前の体液のひろがっていたエリアでしたが、ここから先がこれだけではすんでくれませんでした。

トイレ内のCF・便器・ドアフレームの一部除去後がこちら。

ここから床板を外していきます。

トイレ内床板を外してこのようになります、床板下のすのこ部分があり、こちらも当然汚染が広がっておりこちらも後ほど除去。

 

廊下の床板、すのこを除去し、基礎コンクリートまで到達しました。

コンクリート上にある黒い部分がすべて体液汚染箇所です。

この最後の画像は洗面所床下の一部です。

床下は洗面所部分までの広がりをしていました。

トイレ内配管①

トイレ内配管②

トイレ内配管③

洗面所

壁紙はがし後に、床材はがしと同時に壁の石膏ボードの汚染個所除去を行います。

床下から20センチ上程までの広がりがあります、トイレ内・廊下一部の除去をしました。

その後に、グラインダーを使い基礎コンクリートを削ります、基礎なのでハツリが出来ません。

排水管・水道管・ガス管各所の周辺にある体液は洗浄剤を使いブラシを使い洗い落とします、その後体液個所を除去の確認をし、コーティングを始めます。

洗面所

玄関・廊下

↑　コンクリートはがし後、だいぶきれいに除去できました。

 

↑　こちらが配管周辺の洗浄後、この周辺はにおいがとても強く、水を使うので肉眼での確認が難しいこともあり、2日かかりで洗浄してました。

玄関・廊下側

トイレ入口

洗面所

トイレ床全面

↑　こちらがコーティング完了後、配管に養生、支えの金具も外すので高さ調整に木を挟みます、この後に霧状の消臭剤を部屋全体に振り撒き、オゾンを一時間おきにかけて一晩おきます。

これでこちらの特殊清掃は完了、部屋のにおいも後日確認後に無くなりました。

この部屋の作業で約5日ほど通いました、作業時間は日によって違いましたが大体トータル25時間程度です。

この度は、ありがとうございました。

 

そして、これで今回は終わりません。まだあります、この作業した部屋は二階でその一階の部屋に体液が漏れ落ちました。

なので、次は一階の部屋の天井を特殊清掃します。

二階の部屋も一階の部屋もですが、リフォーム屋さんと連携しての作業です。

一階に関しましては、天井の石膏ボード、その支えの大引の汚染個所を外していただきます。

その後に僕たちの清掃作業が始まります。

天井取り外し前

天井の石膏ボード・大引がこのように汚染されています。

かなり漏れ出していて、一階住民の方からクレームになり作業に至りました。

 

取り外していただいたのがこちら、想定以上に広がっておりかなり臭いも強かったです。

そしてここからはコンクリートから漏れ出した部分等の洗浄・コーティングを行います。

 

今回漏れたのが天井埋込照明からで、その配線コードも汚れています。

火災報知機も同じようになりました。

残った大引・ドアフレームにも汚染を確認、こちらはニス等を上塗りしてコーティング

照明上以外の場所にも体液を確認、その周辺の石膏ボードにも体液がありました。

こちらもボード等を取り除きます。

↑こちらが各所のコーティング後、木製部分はクリアー素材なのでわかりにくいですがコーティングされています。

この後、霧状の消臭剤を全体に振り撒きオゾン燻蒸作業に移ります。

部屋自体も狭いので2時間ほどオゾン燻蒸をしております。

これで一階の部屋の特殊清掃作業は完了。

次の日に、においもなくなってました。

ここで問題発生しました、二階の部屋のにおいがまだ残ってました。

オゾン燻蒸消臭作業直後には感じなかったのですが、一週間程度の時間をおいてからの確認をするとにおいが戻ってきている状況。

また原因を探り洗浄・コーティング作業を施しました。

この度はご利用いただきありがとうございました。

 

担当：鹿子澤

名古屋市西区 Ｓ様