ゴミ屋敷(ごみやしき)
目次
ゴミ屋敷問題とは
昨今、「ゴミ屋敷」が地域問題となっています。ゴミ屋敷は見た目の問題だけではなく、生ごみなどから漂う異臭や、火災の恐れ、害虫・ネズミなどが発生する衛生的な問題など、地域住民を悩ます種となっています。本人にお願いしても、なかなか片付けがされずに困っているというニュースも耳にします。
当の住人の方も、片づけようにもどこから手を付けていいかわからない・・・住むことはできているから、とりあえずそのまま・・・そしてまたゴミが増えていく・・・という悪循環に陥りがちです。また、ゴミ屋敷はご高齢の方も多く、世代的に「物を捨てる」ということに抵抗がある方もいらっしゃいます。物が過剰に供給されているこの時代にあって、結果として物が増えすぎて収拾がつかなくなり、ゴミの山が積みあがっているのです。また、積みあがったゴミの腐敗臭がひどくなると、普通の掃除をするだけでは臭いがとれず、特殊清掃が必要になります。
そうなると個人ではなかなか片付けが難しくなります。そういった時に、行政の力を借りたり、我々グッドサービスのような業者を使う方がほとんどです。
「孤独死」とゴミ屋敷との関係性とは
ゴミ屋敷を作ってしまう理由の一つに、独り暮らしの寂しさがあると言われています。家族がおらず一人で生活し、面倒を見たり気付いてくれる人の存在がないことが原因に挙げられます。そして気軽に頼れる人がいないストレスから、生活が荒み、荒れ果てた住居の中で独り亡くなっていることが発見されることもあります。
少子高齢化、核家族化の招いた独居世帯の増加という、社会構造の変化もあります。名古屋のような都会では特に、独身で働いている世帯が多く、留守にしがちで地域コミュニティーがうまく機能しないのです。隣人の顔も見たことがないというのは、今時決して不思議な話ではありません。名古屋だけではなく、今郊外にもその波は広がっています。
ゴミ屋敷をなくすために
地方自治体でも、対策としていわゆる「ごみ屋敷条例」を制定しています。愛知県内でも小牧市や稲沢市、岐阜県でも岐南町が既に制定しており、今後も増える見込みです。なってからの対策だけではなく、なる前の対策も必須です。一人暮らしで体の不自由さが理由でゴミを捨てられず溜め込んでしまう「セルフネグレクト」状態・・・この場合には、身体障碍がある場合には行政が助けることができる場合もあります。
それ以外にも、認知症の方のご自宅は、半数以上が片づけられていないというデータもあります。ゴミ屋敷化を防ぐには、こまめな家族の訪問や介護施設・支援団体からのサポートがカギとなります。
物があふれる時代、「もったいないから捨てられない」から、「もったいないから増やさない」への転換が必要な時代かもしれません。
そしてもしゴミ屋敷になってしまった場合には、遠慮せずに相談できる業者を探し、話をしてみましょう。