エコシフト(えこしふと)
目次
一人一人の意識の変化で社会を変える「エコシフト」とは
近年、「サスティナブル」という言葉をよく耳にします。「持続可能な」という意味の言葉で、特に、地球の自然環境の維持に役立つ事業や開発、自然環境に配慮した行動を表現する時に用いられます。
さらに、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべの人が平和と豊かさを享受できるようにすること目指す、持続可能な開発目標「SDGs」について国連サミットで採択されるなど、世界的な動きとして取り組みが広がっています。
この「サスティナブル」、「SDGs」といった考え方を実現するための第一歩としても注目を集めているのが、「エコシフト」です。「エコシフト」とは、人類が楽しく生き残るために、一人ひとりが認識を変え、自分を変えることで、社会のしくみや政治のしくみ、メディアなどを変え、ひいては経済のしくみを変えていこうという考え方です。
今からできる「エコシフト」、例えば?
暮らしの中で、また企業活動の中で、普段行なっている何気ない行動の一つ一つを見直し、「エコシフト」を意識しようという取り組みが広がりを見せています。
例えば愛知県内のとある大学では、学生ボランティアが中心となって、レジ袋の削減活動や公共交通機関利用の推進、企業との協働によるエコスクールの開催、河川環境活動、ペットボトルのキャップ回収活動など、身近にできるエコアクションをキーワードに、楽しみながら「エコシフト」することを推進する活動を行なっています。
エコシフトの取り組みを進めている企業もあります。例えば輸送の効率化、照明の調節やオフィスの適温化、エコカーの導入、節水、雨水利用など。さらに自宅勤務などリモートワークを推奨することで、通勤による環境負荷の軽減やペーパーレスにつなげるという考え方も取り上げられています。
また、コピーライターであり、ソーシャルクリエイティブエージェンシー「サステナ」の設立者マエキタミヤコさんは、雑誌『エココロ』や、「100万人のキャンドルナイト」の開催などを通じ、世の中をエコシフトさせる活動を続けています。中でも代表的な著書が『エコシフト〜チャーミングに世界を変える方法〜』です。地球に優しいこと、環境のため、サスティナブルを実践するために、誰もができるエコシフトのヒントが書かれています。
日常生活の中の何気ない行動を「エコシフト」してみる
その他にも、例えば地元産の農産物を積極的に食べる、普段、自動車を利用する道を歩いてみる、プラスチック製品をなるべく使わない、ごみの分別を徹底する、使える物はリサイクル、リユースに回すなど、身近な暮らしの中にもまだまだできることはたくさんあります。
一人一人が無理せず、楽しく「エコシフト」を考えることが、サスティナブルな社会、未来へとつながっているのです。