エコマーク(えこまーく)
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エコマークの意味とは
人間の手が、地球をやさしく包み込んでいる姿をデザインしたエコマーク。その手が表しているのは、環境(environment)と地球(earth)の頭文字である「e」です。マークのデザインには、私たちの手で、地球を、環境を守ろうという願いが込められています。
エコマークは、身近にある日用品や家電製品をはじめ、さまざまな商品に表示されています。表示ができるのは、製品やサービスの生産から廃棄にわたるライフサイクルを通して、環境への負担が少なく、環境保全に役立つと認められた商品だけ。商品の種類ごとに審査の基準が設けられ、メーカーや販売会社が「日本環境協会 エコマーク事務局」に認定の申請を行う必要があります。厳しい基準をクリアし、審査に合格した商品だけが、エコマーク製品として認められます。消費者にとって、エコマークは環境にやさしい商品の目印です。暮らしと環境の関係について考えたり、環境に配慮した商品を選んだりするための目安として、このマークが役立っています。また、関係企業の環境改善に向けた努力にもつながり、この制度を通じて持続可能な社会の形成が図られています。
どのように認定されるのか
エコマーク商品の認定には、「資源採取」、「製造」、「流通」、「使用消費」、「リサイクル」、「廃棄」という商品のライフステージの段階ごとに、主に4つの環境評価項目が設定されています。「省資源と資源循環」、「地球温暖化の防止」、「有害物質の制限とコントロール」、そして「生物多様性の保全」です。これらの観点から、一つの段階だけではなく、商品のライフサイクル全体を通じて総合的に審査されることになります。
モノだけでなく、サービスにもエコマーク??
おなじみのエコマーク製品と言えば、文房具や制服などが挙げられますが、建築資材や土木製品、エンジンオイルなどにも認定商品があります。また、モノだけでなく、サービスの分野にも認定の幅が広がっているのがポイント。例えば、スーパーマーケットやカーシェアリング、ホテルなど、さまざまな業種に展開されています。
1989年からスタートし、20年以上にわたって認定を行ってきたエコマーク。消費者のための商品選択の目印であるのはもちろん、環境に配慮した商品を通じて持続可能な社会実現を目指す企業・団体と、環境に配慮した消費者をつなぐコミュニケーションツールとしても大きな役割を果たしています。