お役立ちコラム

ゴミ屋敷に住む人に当てはまる心理状態とは?整えるポイントも押さえていきましょう

2022/06/01

テレビなどでもよく見ることのあるゴミ屋敷は、その名のとおり、ゴミで溢れかえっている家のことをいいます。家の中や敷地内だけでなく、道路まではみ出ているゴミの山を前に近所の人は困り切っていますが、当の本人は申し訳ないという態度をとることもなく、注意すると逆に怒り出す始末ということも珍しくありません。

「ゴミだらけで寝る場所もなさそうなのに平気なのかな」「あんなにゴミがあるのに、なぜ気にならないのかな」と、家をゴミだらけにしてしまう人の心理状態に首をひねるばかりですが、もし、ゴミ屋敷に住む人の心理が少しでも理解できれば、状況を打開できるかもしれません。

今回は、他人事ではないゴミ屋敷に住む人に当てはまる心理やゴミ屋敷に住むことで陥ってしまう心理状態、その心理状態を整えていくための大切なポイントなどを解説します。ゴミ屋敷の住人を非難するだけでなく、ゴミをため込んでしまう人の気持ちを理解することが、解決への近道かもしれません。

ゴミ屋敷に住む人に当てはまる心理

「ゴミ屋敷に住む人は、ゴミをゴミと思っていないんだ」「あんなにゴミをため込むなんてゴミが好きだからなんだ」と思われてしまうこともありますが、実際には、「何とかこの状況を改善したい」と考えている場合もあります。

たしかにゴミ屋敷は、短い期間でできるものではなく、長い年月をかけて作られていくものですが、それは住人がゴミ屋敷になりやすい心理状態で住んでいるからです。では、ゴミ屋敷に住む人に当てはまる心理とは、どのようなものなのでしょうか。

購買品に対する愛着が強い

欲しかったものを手に入れたときの高揚感や達成感を味わったことがあるという人は、多いでしょう。その気持ちが強い人ほど、ゴミ屋敷の住人になってしまう可能性が高まります。

人は、やっと手に入れたお気に入りの品物を長く持つほど、愛着が深まっていきます。普段は全然使っていないのに、どうしても捨てられないものはありませんか。その思いが強いほど、捨てることができずものが増えていってしまうのです。

とくに、そのものに思い出や思い入れがある場合は、ものを捨てることが自分の大切な思い出を捨ててしまうことになるため、さらに捨てられなくなります。

寂しいと感じやすい

とくに一人暮らしの高齢者に多い傾向があるといわれていますが、もので家の中が埋まっている状態にすることで、寂しいという気持ちを少しでも埋めている場合があります。もので空間を埋めることで何となく一人ではないという感じがして、安心できるのです。

これは、広い部屋に一人でいると、何となく隅の方に行ってしまうのと同じ心理で、広い空間では落ち着かなくなるからですが、エスカレートするとゴミ屋敷になる場合もあります。

ものを購入することに楽しさを覚えている

買い物が好きな人も、家をゴミ屋敷にしてしまうことがあります。これは、物を買うことで自分のもっている寂しさや不満、不安、ストレスを解消しているといわれていて、比較的収入が高い女性に多いとされています。

一緒に暮らしている家族がちゃんと気付けば、重症化する前に対処することも可能ですが、誰にも気付いてもらえないような状況にいる場合や一人暮らしの人は、あっという間にゴミ屋敷化してしまいます。

強いストレスを抱えている

強いストレスを感じると、何もする気が起きなくなることがあります。ただでさえ、片付けには気力と体力が必要です。

掃除や片付けは、「さぁ、やるぞ」「今日、頑張って片付けてしまおう」と、自分を鼓舞しないとできないこともありますが、強いストレスがあると無気力になり掃除、片付けだけでなくゴミを出すことすらできなくなってしまいます。その状態が続くとゴミは溜まり続け、ゴミ屋敷となっていきます。

汚れに対する基準が低い

小さいときから掃除や片付けができなかった人は、「汚れ」に関する基準が低くなります。そのため、周りの人が汚いと感じるような環境でも、「まだ平気」「それほど汚れていない」と思ってしまい、掃除をする気が起きないのです。

また、あまり掃除をする習慣がないため、掃除や整理する方法がわからないということも考えられます。よく「四角い部屋を丸く掃除をする」と表現することもありますが、このような人が掃除をしてもおざなりなので、すぐに汚れてしまいます。

ほかにも忙しくて掃除や片付けに対する優先順位が低い人も、部屋が汚れていても気になりません。「時間ができたら捨てよう」「とりあえずゴミはまとめておけば良い」という状態が続くと、ゴミ屋敷状態となります。

片付けや掃除が苦手である

片付けや掃除に苦手意識をもっている人も、ゴミが溜まっていく傾向にあります。たとえば、掃除をするときは、汚い物に触ってしまうこともありますが、その汚い物を触ることに抵抗を感じてしまうと掃除ができず、ゴミが溜まってしまいます。

そうなると、汚い物が増えていくのでますます掃除をする気力がなくなるという悪循環に陥り、気付いたらゴミ屋敷ということにもなりかねません。

ゴミ屋敷に住むことでなりがちな心理状態

では、ゴミ屋敷に住むことで、どのような心理状態になってしまうのでしょうか。

うつ病

何もしたくないほど気分が落ち込んでいるときの状態を「うつっぽい」と表現する人がいるように、うつ病になると、何に対しても気力が湧かず、後ろ向きに考えてしまうようになります。これは、精神的、身体的に強烈なストレスを感じることで気分が落ち込み、ネガティブな思考にとらわれてしまう精神疾患です。

何もする気が起きないので、ゴミを放置し、片付けられない状態が続いてしまうでしょう。急に無気力になり部屋が汚れていくようであれば、うつ病の可能性もあります。

ため込み症

不必要なものでも手放すことができず溜まっていく状態の人は、ため込み症かもしれません。ため込み症の人は、ものを捨てることができず、人が捨てたものでも拾ってきてしまいます。

とくに、ゴミや雑誌、チラシなど人が見たら不用品としか思えないようなものをため込むことが多く、生活に支障をきたすようにもなるので、親族が不要なものを捨てようとしても強い抵抗を示して、トラブルになることもあります。

一度処分してもまた集めてしまうので、無理やり片付けさせるのは、逆効果になることもあります。ため込み症の症状に気付いたら、なるべく早く医療機関に相談することが大切です。

買い物依存症

「買い物依存症」という言葉も、よく耳にすることがあります。買い物依存症とは、ものを手に入れることより、買い物をすること自体が目的となって、衝動的に買い物を続けてしまう人のことをいいます。

買い物をしたいという欲求をコントロールできず、借金をしてまで買い物をしてしまい、家庭崩壊するケースもあるほどです。買い物自体が目的なので、ものが増え続け、ゴミ屋敷化してしまいます。

認知症

高齢者に多い認知症は、判断力の低下やもの忘れが激しくなり、日常生活に支障をきたすような状態になってしまいます。そのため、ゴミの出し忘れや逆にゴミの収集で家がゴミ屋敷となってしまうのです。

高齢者の住んでいる家がゴミ屋敷のようになっていたら、認知症を疑ってみる必要があるかもしれません。認知症の人を説得するのは難しいので、「もしかしたら」と思ったときは、行政や医師に相談すると良いでしょう。

セルフネグレクト

強いストレスなどが原因で、何もしたくなくなると、食事、入浴、着替え、掃除などといった生活習慣すらも放棄してしまうことがあります。このように、自分のことに関心をもてず、何に対しても気力がなくなってしまった状態のことを「セルフネグレクト」と呼びます。

セルフネグレクトに陥ってしまうと、生きていくことが精一杯なので、部屋の掃除や片付けまで手が回りません。セルフネグレクトは、高齢者だけでなく、強いストレスを受けた人が陥りやすい症状です。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

発達障害のひとつである注意欠陥多動性障害(ADHD)になると、多動性、不注意、衝動性といった症状が現れるので、掃除や片付けをしようとしてもうまくできず、ゴミ屋敷になってしまうことがあります。

ただし、捨てて良いものの判断や優先順位を付けること、集中力の持続が困難なので、ものが散らかっているように見えますが、本人の意図で置いているものあります。そのため、無理に片付けさせるのではなく、専門家に相談しながら少しずつ掃除に慣らしていくことが大切です。

ゴミ屋敷にならないために心理状態を整えるポイント

ゴミ屋敷になった家を無理やり片付けさせても、しばらくすると、またゴミ屋敷になっていることがあります。それどころか、さらにひどくなっている場合もあるでしょう。そんなことにならないために、ゴミ屋敷の住人の心理状態を整えていくことが大切ですが、どのようなポイントに注意したら良いのでしょうか。

できるだけ多くの人と会話を交える

家をゴミ屋敷にしてしまう人は、相談や話す相手のいない一人暮らしの人、複数で暮らしていても周囲から孤立しているような人たちが、圧倒的に多いとされています。

これは、寂しさを埋め合わせるために部屋にゴミを溜めたり、バリケードを作ってこもってしまったりするような状態になっているのです。そのため、住人の孤立感や孤独感を解消させることが大切になります。

まずは、住人の話しやすい環境を作って、相手の話に耳を傾けてください。ここでは、相手に否定的なことを言わず、どんな悩みや不安を抱えているのかを理解することが大切です。もし、住人が話し合いを拒んだら、自治体に相談してできるだけ多くの人と会話を交えるような場を作り、コミュニケーションをとっていくようにしましょう。

ゴミを捨てる場所を決める

家中がゴミに囲まれている状態のゴミ屋敷の生活に慣れてしまうと、ゴミを捨てるという行為をしなくなります。ゴミを決められた場所に捨てず、そこら辺に置いても変わらないからです。

ゴミ屋敷の住人にゴミを捨ててもらおうと考えるのであれば、まずゴミ捨て場を決めましょう。ここがゴミ捨て場だとわかれば、住人にとって不要なものを、ちゃんとゴミ捨て場に捨てる習慣がつく可能性があります。その際は、一目でゴミ捨て場だとわかるように、大きなゴミ箱に「ゴミ箱」と書くのも効果的です。

ゴミがない綺麗な部屋で過ごす

ゴミ屋敷の住人や親族と話すことができるのであれば、ゴミのない綺麗な部屋で過ごすことを提案してみましょう。ホテルなどの清潔な宿泊施設で生活することで、ゴミのない生活の快適さを思い出してもらうのです。

ゴミ屋敷の住人が家族や親族の場合は、綺麗に整った自分の家に招待する方法もあります。いずれにしても、ゴミのない生活の快適さを知ってもらうことで、自分の家の状況を客観的に見てもらうきっかけ作りになります。

まとめ

ゴミ屋敷から抜け出たいと思っている方や、家族をゴミ屋敷から救出したいと考えている方は、住人が自分で片付けをするのが理想だと考えているのではないでしょうか。しかし、家がゴミ屋敷になってしまう人の中には、性格や考え方によるものではなく、病気が隠されていることもあります。精神疾患によってゴミが片付けられない人を叱咤激励して掃除をさせようとしても、症状が悪化してしまうことも考えられます。

また、最初は頑張って掃除をしていても、次第にやる気がなくなって、元のゴミ屋敷に戻ってしまうこともあるでしょう。そんなときは、ゴミ屋敷の片付けや不用品回収に定評のある「GoodService」にご相談ください。GoodServiceは、ゴミ屋敷業者として不用品の回収、買取、必要なものと不必要なものの仕分け、ハウスクリーニングなどを最短で即日対応させていただきます。

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