遺品整理とは｜不要品を買い取り貴重品を遺すだけではない「整理」の意味
2022/12/26
たくさんの思い出が詰まった故人の遺品を、仕分けして簡単にポイっと捨てられますか？
遺品整理は故人とお別れのした後にするため、「本当にいなくなったんだな」と少し寂しい気持ちになる人が多いでしょう。業者に頼むか自分で全て片付けるかなど、そのときが来た際に、後悔しない遺品整理ができるように、さまざまな視点から「遺品整理」について紹介します。
遺品整理とは
遺品整理とは、亡くなった方の所持品を整理し、その方の家や部屋を綺麗にすることです。貴重品以外にも、その人の大事にしていたものや残しておきたいものを仕分けし形見としてとっておくものや、写真だけ撮って処分するものなどいくつかに分類します。
通常は家族が中心になって遺品整理をする場合が多いでしょう。しかし、孤独死や孤立死の場合は「特殊清掃」を依頼するため、特殊清掃を遺品整理と呼ぶケースもあります。この章では、遺品整理の基本的な流れと行う時期について解説します。
①遺品を分類分けする
亡くなった人の家や部屋を片付けると、本当に要らない生活のごみから貴重品までさまざまな遺品が出てくることでしょう。最近は人生の最期に向けた準備、いわゆる「終活」をする方も増えてきたとはいえ、それでも生活に必要な最低限の服や食べ物、家電などは処分する前に亡くなることがほとんどです。
一つずつ丁寧に思い出と向き合う時間を取れるのが理想ですが、時間にも限りがあるため、時間をかけるものとそうでないものに分け、メリハリをつけて整理しましょう。
故人の遺品を「貴重品」「形見」「リサイクル」「処分するもの」の4つに大きく分類するところから始めます。
②分類に従って対応方法を決め、対応する
遺品整理には機械的な作業が必要です。感情に流されてしまったり、他の親族とトラブルの原因になったりすることを避けるためにも、始めに分類ごとの対応や注意する点をまとめておきましょう。
遺族同士のトラブルを避けるためにも、分類ごとの処分方法を遺族間で事前によく話し合って結論を共有しておくことをオススメします。
③故人の居住空間を掃除する
分類に従って遺品を整理し終えると、最後は簡単に掃除をして「遺品整理」は終了です。あったものが無くなることは寂しいものですが、掃除をし終わった頃には、遺族の心も整理されているでしょう。
また全てを片付けるわけではなく、故人の部屋を保存しておく場合にも、軽い清掃は遺族の気持ちを整理するよい機会です。
遺品整理を行う時期の目安について
それぞれの家族で事情が違うため、「何日までに遺品整理をしなければならない」のような決まった時期はありません。
親族が集まるタイミングは亡くなった直後のお通夜や告別式ですが、葬儀の準備以外にも役所への届け出や銀行手続きなど喪主は多忙になるため、葬儀が終了してから行う方が落ち着いて遺品整理できるでしょう。
一方で親族が集まれるタイミングで遺品整理した方が、トラブルは避けられます。四十九日の法要も親族が集まりやすいため、一つの目安です。
また故人が賃貸暮らしだった場合や、故人の相続税申告や確定申告がある場合は急いで遺品整理しなければなりません。
遺品の4つの分類について
遺品整理の細かな分類について解説します。
遺品整理業者へ遺品整理を依頼する場合でも、遺族がある程度分類しておくことでトラブルも避けられ、費用も節約できる可能性があるため、把握しておくとよいでしょう。
貴重品
一般的に貴重品と呼ばれるものは、資産価値が認められる金品や、それに関連するものです。
不動産関係の書類などは、遺産相続にも関わるため慎重な扱いが必要でしょう。
具体的には以下が貴重品のカテゴリーに入ります。
・預金通帳、キャッシュカード、クレジットカード
・印鑑
・健康保険証、マイナンバーカード、パスポート
・年金手帳
・有価証券
・不動産関連の書類
・貴金属類など
形見
形見とは、換金性は低く金銭的価値がない場合もありますが、その人が大切にしていたものや思い出の品など遺族にとっては意味のあるものを指します。
具体的には以下のようなものが形見のカテゴリーに入ります。
・アルバム
・日記（エンディングノート）
・趣味に関係するものなど
個人のコレクションは知識のない方には価値が分かりにくいものもあるため、専門スタッフに鑑定してもらうことをオススメします。茶道の掛け軸や壁掛の日本刀が、じつはとんでもない資産価値があった例もあります。
リサイクルするもの
リサイクル品は普段から意識している人も多いため、分かりやすいでしょう。
家具や家電、台所用品や衣服などで、再利用できるものはリサイクルカテゴリーです。
ブラウン管テレビや古い家電など、引き取りに一定の金額がかかってしまうものまで、引き取ってくれる業者もあります。
処分するもの
上記のどれにも当てはまらないものは、残念ながら廃棄するしかありません。
遺品を廃棄することは気が引けます。しかし、使わないものを置く場所の確保や、今後捨てると決心したときに高額な廃棄料金がかかることを考えると、遺品整理の機会に思い切って処分した方がよいでしょう。
遺品整理の難しさ
遺品は、故人の思い出の詰まった大切な品々です。単に物品の整理に留まらない難しさがあるでしょう。中には、故人が亡くなくなったことを受け入れられずに、部屋をそのままにしている家族もいます。この章では、その原因について解説します。
遺品の数が多い
たとえ一人暮らしで終活済みであったとしても、生活に必要な物は思っているより多いのが一般的です。特に長年一ヵ所で生活していると、想像以上の遺品があるものです。
亡くなった後に故人所有の別宅があったことが発覚し、そこにも大量の遺品があったために、遺品整理に数百万かかったケースもあります。
故人が思い出されて辛い
大好きだった故人の遺品からは懐かしい匂いもするし、見たり触ったりすれば故人の思い出が自然によみがえってくるものですよね。
大往生であっても、遺品整理が精神的な負担になるのは当然なのですが、結果として時間がかかる原因になります。
遺品の価値が分からない
家電や有名なブランド品ならば、おおよその価値や処分の仕方は分かりますが、遺品にはさまざまな種類があり、一般人には価値の判断がつかないものも多くあります。特に古いものはプロでも判断が難しく、価値があるとは考えずに迷わず捨てた紙でも、信じられないほどの価値があったケースもあります。
遺品整理業者を利用するメリット
遺品整理は、故人が近い存在であればあるほど、思い出を捨てることにためらいが出てしまいます。時間に限りのある場合以外でも、遺品整理をより効率的に行うために、遺品整理業者を利用することはよい選択でしょう。
時間の節約になる
遺族だけで大量の遺品を整理するには、思っている以上に時間がかかり大変です。その大変さは、遺品整理を一度経験したから、次こそは業者に頼むと決めている人がいるほどです。
また賃貸の退居日が迫っていたり、親族が揃った日限定で整理しようとすると、限られた時間内で済ませないといけません。親族が揃い人数が増えれば、話し合いの時間が長引く可能性もあり、さらに遺品の処理に関して揉めれば、遺品整理が中断してしまうこともあるでしょう。
そこに経験豊富でノウハウのあるプロに入ってもらうことで、的確なアドバイスがもらえるため、短時間での整理が可能となるでしょう。
精神的負担を減らせる
結局、多くの遺品は不要なものである場合が多いため、遺品のほとんどが処分対象になります。そのため一部分でも親族以外の第三者に整理作業を担当してもらえば、精神的負担が減ることは間違いないでしょう。
業者が判断に迷う遺品に対してのみ、遺族が判断することで効率よく遺品整理が可能です。
プロの目で分類を行ってもらえる
骨董品や貴重品に対しての知識に自信がなければ、プロに依頼することで、本来貴重品に分類するはずの遺品を処分してしまう可能性も低くなります。
遺族や本人すらも知らなかった貴重品が、日用品に紛れていることもあります。
遺品の価値を正しく鑑定してもらえる
貴重品以外にもすべての遺品で価値があるものを見分けるだけでなく、その場で鑑定もしてもらえることはメリットです。
一見しただけでは価値があるとは思えないマニア向けのコレクションを、処分方法を含めて相談できるだけではなく、業者によっては買取、あるいは買取先の紹介をしてくれます。
買取、処分まで対応してもらえる
仕分けができても、家電はあの業者へ、服や本はこの業者へとその後の処分もまた手間がかかります。しかも冷蔵庫の処分など大きいものになると、人手や大きな車が必要です。しかしリサイクルするものの買取から不用品の処分まで遺品整理業者へ一括で依頼すれば、形見として残すもの以外を効率的に処分できるでしょう。
整理業者と不用品回収業者の違い
遺品整理業者は不用品回収業者と同じなのではないかという疑問を持つ方がいるかもしれません。
しかし、リサイクル品の買取や不用品の処分を行う業者と、遺品整理業者には違いがあります。遺品整理業を兼ねる不用品回収業者も存在しますが、不用品回収業のみの業者の場合は、貴重品もリサイクル品も一括で回収されてしまう恐れもあるでしょう。この章では両者の違いや見分けるポイントをご紹介します。
遺品整理業者のみが関わるサービスがある
一般的には、不用品回収業者が行う業務は回収と処分で、遺品の分類などは対応していない場合がほとんどです。
遺品の分類、貴重品の捜索や鑑定、最後の清掃まで行ってもらえるのは遺品整理業者だけです。
遺品整理には資格がある
一般的に遺品整理業者は「古物商許可証」を所持しています。それに加えて最近は、民間資格の「遺品整理士」を取得する業者も増えています。
遺品整理士資格を取得していることは、信頼できる遺品整理業者を見分けるポイントの1つです。ホームページやチラシを見て、その業者がどのような資格を所持しているかを確認しましょう。
遺品整理士とは
2012年に設立された「一般財団法人遺品整理士認定協会」が発行する資格です。
あくまでも民間資格であるため、今のところ遺品整理業者を名乗るために不可欠な資格ではありません。
二か月間のカリキュラムを履修し、合格点を取らなければ取得できない資格であるため、この資格をきちんと取得している業者は、それだけ専門知識があり信頼度は高いといえます。
まとめ
遺品整理とは単なる遺品の分類や処分ではなく、遺族における「心の整理」の意味合いも大きい作業です。限られた時間で失敗しない遺品整理をするために、遺品整理業者への依頼をオススメします。きちんとした業者を選ぶことで、後悔のない遺品整理ができるのです。
愛知と岐阜県での遺品整理は、リサイクル品の買い取りや、他では引き取ってもらえない不用品まで買い取りを行う、GoodServiceをオススメします。GoodServiceは見積もりが無料で、お見積り後の追加料金は一切ありません。
遺品整理は「遺品整理士の認定資格」をもつスタッフが対応しています。
部屋の広さは1Kから対応しており、広さ別の料金を設定、さらにGoodServiceでは、同時買取で料金が安くなる可能性もあるでしょう。
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