30代での終活は早い？30代の終活のメリットとやるべきことを解説します
2022/09/30
終活というと高齢者が行うイメージを持つ人も少なくありません。しかし、30代で終活を行うことには、多くのメリットがあります。
本記事では、30代でも終活を行うべき理由とやるべきポイントを解説しますので、参考にしてください。
30代での終活は早い？
終活というと高齢者が行うイメージがありますので、30代ではじめるには早いと考える人もいるかもしれません。しかし、終活はいつ行っても早すぎることはなく、また30代は終活をするのに適した年代と言えます。
なぜなら30代は仕事でもプライベートでも変化の多い年代で、仕事で責任を持つようになったり、結婚して子どもを持ったりする人も少なくないからです。このような時期に人生を振り返っておけば、今後について考える良いきっかけになるはずです。さらに、仕事でも家庭でも責任ある立場になるタイミングですので、万一の事態に備えておくことは大切です。
そもそも終活とは？
一般的に、終活は死に備えるイメージが強いですが、決してネガティブなものではありません。終活には亡くなったときの準備だけでなく、残りの人生を充実させるためのプランを立てる意味もあります。終活は人生の目標を決めるきっかけにもなりますので、余生の過ごし方を考える年代の人だけではなく、仕事やプライベートでこれからさらに活躍する30代にとっても意義があると言えます。
30代から終活を行うメリット
30代から終活を行うことには、多くのメリットがあります。そこで、以下の5つのメリットについて詳しく解説します。
①体力・気力があるのでスムーズに作業できる
②人生プランを計画できる
③必要なもののみを手元に残せる
④親と一緒に終活ができる
⑤万が一の際に家族の負担を減らせる
①体力・気力があるのでスムーズに作業できる
終活を行うには、体力・気力が必要です。なぜなら、物品整理で大型の家具を処分したり物を運んだりするからです。そこで、体力・気力がある30代のうちに終活を済ませておけば、気持ちにゆとりを持てるでしょう。
②人生プランを計画できる
終活は人生プランを計画する良い機会になります。30代は20代の頃よりも仕事や家庭などにおいて、現実的なライフプランがはっきりしてくる年代です。
そのため30代で終活を行い、残りの人生について明確なプランを立てる点にメリットがあります。マイホームの購入や子どもの誕生、役職の変化などに伴い、今後やりたいことを叶えるにはどのくらいの資産が必要なのかなども具体的に考えておくと良いでしょう。
③必要なもののみを手元に残せる
終活では、物品整理も行います。物品を整理しておくと、万が一の際に家族に負担をかけずに済みます。
また、今の生活の質が向上するメリットも得られます。管理するものが減ると思考が整理され、時間も有効に使えるようになるでしょう。不用品を処分して、必要なものだけで生活するスタイルはミニマリストと呼ばれ、人生を豊かにする方法として注目されています。
④親と一緒に終活ができる
親と同居しているならば、一緒に終活することもできます。親の年代では、終活についてネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、子どもが終活に前向きであれば親も終活に対するイメージを変え、ともに人生について話し合う良いきっかけになるケースもあるはずです。
また一緒に終活を行うならば、親の万が一の事態にも備えられます。親の希望を聞く機会にもなり、一緒に旅行に行くなど親孝行ができるかもしれません。
⑤万が一の際に家族の負担を減らせる
若くても万が一の事態が生じる可能性があります。その際あらかじめ終活をしておけば、家族の負担を減らせるメリットがあります。
また延命治療を希望するか否かなどの治療方針に関わる事柄も、意識不明などの理由から本人の希望がわからないと、家族を悩ませてしまいます。そのような場合でも、終活を早いうちに行っていれば家族の精神的な負担を減らせるでしょう。
30代の終活でやるべきこと
しかし終活と言っても何をすればいいかわからない人もいるでしょう。そこで、30代の終活でやるべき5つのポイントを解説しますので、参考にしてください。
①不用品整理をする
②WEB上のデータを整理する
③銀行口座などの資産を整理する
④エンディングノートを書く
⑤「死ぬまでにやりたいこと」をリストアップする
①不用品整理をする
終活のうち、最も体力を必要とするのが不用品整理です。不用品を仕分けする目安には、以下のポイントが挙げられます。
・1年以上使用していないもの
・壊れているもの
普段使っていないものや壊れているものは、思い切って処分することも大切です。どうして捨てるのを迷ってしまうものについては、「保留BOX」を用意して、一定期間使用しなければ処分するなどのルールを定めるのも良いでしょう。また家電や大型家具などは、業者に依頼すれば時間や労力の節約になりますので、お困りの際は検討することをおすすめします。
②WEB上のデータを整理する
物品整理にはWEB上のデータの整理も含まれます。デジタル遺品とも呼ばれる個人情報には、以下のものが含まれます。
・SNSのアカウント
・定期課金サービス
・ネット口座番号
・各種サービスのID・パスワード
・パソコンやスマホ内の保存データ
アカウントやID・パスワード類は保管していないと、復元が困難になる場合があります。また、パソコンやスマホ内の写真やメモなどの見られたくないデータの整理も忘れずに行いましょう。
③銀行口座などの資産を整理する
終活の際には、所有している総資産を把握して整理することも大切です。具体的には、以下のものが該当します。
・銀行口座
・不動産
・加入保険
・株券や会員権など
資産を整理したら、一覧表を作成して一目でわかるようにしておくのがおすすめです。わかりやすい一覧表があれば、万が一の際の遺産分与もスムーズに進むでしょう。また現在の資産と収入、支出を整理することで、無駄な支出の見直しや将来必要となる資金の把握などもできます。終活の機会に節税や保険の見直しなども行い、最適な資産設計を行いましょう。
④エンディングノートを書く
終活の際にさまざまな内容をまとめるのに役立つのが、エンディングノートです。エンディングノートは記録に残しておきたいことは何でも書いておけます。エンディングノートに記載する内容の具体例は、以下のとおりです。
・個人情報
・財産・保険について
・友人・親族の連絡先
・医療についての希望
・葬儀についての希望
・遺産について
・家族や友人へのメッセージ
エンディングノートには、遺言書のような法的拘束力はありません。しかし、自分の思いを記録に残すことで、万が一の際家族が困ったときに指針として役立つでしょうまた、自分史や家族や友人に対する思いなども書き残せます。
⑤「死ぬまでにやりたいこと」をリストアップする
終活には、残りの人生を前向きに考えることも含まれます。そこで、死ぬまでにやりたいことをリストアップするのも良い方法です。例えば、以下のような内容を検討できます。
・行きたい場所
・食べたいもの
・会いたい人
・挑戦したい趣味
・挑戦したいファッション
頭の中にある「やりたいこと」をリストアップすることで、実現に向けて動き出すきっかけになります。この作業を行えば、人生がより充実したものとなるでしょう。
まとめ
終活は、30代ではじめても早すぎることはありません。仕事や家庭での変化が大きく、責任を持つ立場になる人も多い30代のタイミングで終活をすることには多くのメリットがあります。終活のポイントは、万が一の事態に備えるだけではなく、人生を豊かにするための前向きなプランを立てることにあります。
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