お役立ちコラム

マットレスの解体・処分方法の手順を詳細に紹介

2022/09/06 リサイクル

 

引越しやベッドの買い替えでベッドの処分に悩んだことのある方は多くいるかと思います。
ベッドを処分するには事前に各自治体(クリーンセンター)などに電話して指定のシールを購入し、自分で解体したベッドの各パーツに貼り付けたものを指定場所に運搬する必要があります。
その際、解体したベッドの背板や横板、マットレスを持って自宅と指定場所を何度も往復した経験のある方もいるのではないでしょうか。
ベッドの種類には様々で、そのベッドの素材によりさまざまな解体、分別方法があります。
この記事では、ベッドの種類別の処分方法や、マットレスの処分方法を詳しく解説します。

1. パイプベッドの処分方法|解体が比較的簡単

パイプベッドの解体方法

パイプベッドは、値段も手頃で組み立てやすいため、気軽に購入できるベッドです。
しかし、きしみやすく壊れやすいため、まだ使用できるものであってもある程度古くなったら処分することをおすすめします。
この章では、パイプベッドの処分方法について解説します。

パイプベッドは工具を使って簡単に解体できる

パイプベッドの本体は粗大ごみ、マットレスは燃えるゴミとして処分できます
大抵のパイプベッドは、工具を使用すれば容易に解体できる構造です。
そのため、簡単に買った時と同じ状態へと戻せます。
シングルタイプであれば、30分ほどで解体できるでしょう。

解体したパイプベッドは分別して処分する

本体を粗大ごみとして捨てるためには、細かく分解しておく必要があります。
工具を使っても分解できない大きなパーツがある場合には、のこぎりを使って細かく裁断します。
また、マットレスは燃えるゴミとして捨てられますが、燃えるごみの袋に入れられるサイズにまで分解しなければなりません。
スプリング入りマットレスの場合は、あわせてスプリングの処理も必要です。

パイプベッドのほとんどの部分が資源として再利用できる

マットレスなしの簡易なパイプベッはフレーム全てがスチール(鉄)でできているため、実は最も環境によいベッドと言えます。
なぜかというと、ゴミになる部分がほぼゼロだからです。
鉄は一度製品になっても何度でも溶かして再利用可能な最高の資源です。
パイプベッドは鉄柵の上に別でマットレスや布団などを引いて使用するため、ベッド本体は組み立てのネジも含めて、全てスチールでできています。
この手のベッドは全て購入してからご自身で組み立てをするタイプのため、梱包されている緩衝材などのゴミ以外はすべて再資源になるのです。

ロフトベッドもパイプベットに含まれる

スチール製のロフトベッドもパイプベッドに分類できます。
ただしロフトベッドの解体を一人で作業をする場合は要注意です。
簡単な工具があれば解体自体はできますが、1人だと上のベッド部分を外すとき、ネジが外れた瞬間に一気にベッドのバランスが崩れ、壁や床に大きな傷をつけてしまうことやケガをすることがあります。
作業は必ず二人以上で行うことをおすすめします。
資源リサイクルの観点からはリサイクル率ほぼ100%の最高ランクです。

2. 折りたたみベッドの解体方法|複雑なつくりで解体が難しい

続きまして折り畳みベッド。

こちらもほとんどがスチールでできていますが、実際に横になったときに身体を預ける背面部分が木の下地の上にスポンジ状のクッション、その上に布が被さっている構成になっております。

この時点で、木・クッション・布と3つの素材を使用しておりパイプベッドより複雑な構成となっております。
本体の鉄部分は再資源、木も再資源、クッションはゴミ、布は素材や状態によりますがゴミか再資源となります。
折りたたみベッドは、パイプでできた骨組みだけのタイプ、マットレスがついているタイプ、電動タイプなど、さまざまな種類があります。
複雑なつくりですが、基本的な構造は次のとおりです。

  • ほとんどがスチールでできているが、実際に横になる背面部分は木の下地、その上にスポンジ状のクッションと布が、順番に被さっている
  • 木・クッション・布の3点で構成されているため、パイプベッドより複雑な構成
  • 本体の鉄部分や木は再資源、クッションはゴミ、布は素材や状態によるが、ゴミか再資源

ここからは、折りたたみベッドの解体方法について解説します。

折りたたみベッドは骨組みの解体が難しい

折りたたみベッドは、パイプベッドよりもしっかりとした構造のため、解体にはひと手間かかります。
木・クッション・布の部分は、カッターナイフやドライバーなどを使用すれば外れるため骨組み部分までは簡単に解体できますが、骨組み自体の解体は容易ではありません。
さらに、電動折りたたみベッドの場合は、大きさや重量の観点から解体の難易度はさらに高まります。

折りたたみベッドを解体すれば粗大ごみになる

折りたたみベッドを粗大ごみとして処分する場合には、パイプベッドと同様、解体する必要があります。
また、解体後は自分で回収場所までベッドを運び出さなければなりません。
電動折りたたみベッドの場合、細かく解体できたとしても、その一つひとつのパーツにしっかりとした重量があり、運び出す作業は大変です。

折りたたみベッドは木材にリサイクルできる

木の再資源化とは、形のある木の板や棒を、一度完全に細かく粉々の状態にして新たな製品や素材にすることです。
多くは合板などになり、次の家具や建材などに生まれ変わります。
たとえば、カラーボックスなどの簡易な家具は木でできているにもかかわらず、非常に軽く感じるでしょう。
また、大量の水に濡らしてしまい壊した経験のある方や、雨ざらしになり壊れた状態のものを目にした経験のある方がいるのではないでしょうか。
話は多少外れましたが、折り畳みベッドもリサイクルの観点からは80%程度と優秀なリサイクル率を誇ります。
電動折り畳みベッドの場合、こちらはモーターや配線、リモコンなど余分な部品があるためリサイクル率は多少下がり、75%程度かと思います。

木製ベッドの素材は、まず木、フレームを接続している金具部分の鉄、一部の製品では照明などがあります。
照明がある場合は照明の電気部品や装飾部分のプラスチックなどに分類されます。

マットレスの解体方法|4ステップで行う

マットレスの解体方法

スプリングマットレスと一言で言っても一枚物のスプリング、ポケットコイル、ダブルポケットコイルと色々な種類があります。
今まで10年以上にわたり、マットレスを何千枚と分解、解体してきた経験からお話しするとマットレスはかなり進化して、マットレスの種類は多様化してきています。

①マットレスを開く

まずは一枚物のスプリング。
一枚物のスプリングはいかのようにさまざまな素材からできております。

  • スプリング(鉄)
  • ヤシの木などの木の繊維
  • つなぎ止めているプラスチック
  • 薄手のクッション
  • 四つ角には四つ角専用のクッション

この手のマットレスは解体が一番楽な部類とは言えますが、物によって、中綿がスプリングに絡み苦戦するものが多くあります。

②クッションを切り離す

スプリングと布部分を切り離すにはスプリング部分を足でしっかり固定をして布(パーム)部分を両手でしっかり持ち一気に上に引っ張ります。
パームがスプリングの角にホッチキスでいくつもしっかり固定してあるので、なかなか綺麗に剥がれてくれないことも多々。
この作業をすることにより、単に廃棄(埋め立てなど)をするより圧倒的に地球環境に良く、リサイクル率も大幅アップとなります。
残念ながら、パームやクッション部分はリサイクルできないので廃棄となります。
ポケットコイルにおいては布(クッション)、ウレタン、ポケット部分の布、鉄と主に4種類の素材からなっております。
外側のクッション部分はカッターの刃を側面にグルっと入れれば1分もかからず簡単に剥がれます。

③コイルの取り出し口を作る

ここからが本番。
ポケットコイルというだけあって、一個一個が袋状に密閉されたポケット状になっているのです。

布×鉄×600~1300個(商品の性質により個数が違います)
これを一個一個手作業で袋の中のスプリングを取り出していくのです。
まずはポケット部分の上側をバーナーであぶり溶かしていき取り出し口を確保します。
化学繊維(石油)でできているのでうまい具合に少しだけ溶けてくれます。
当初はカッターで取り出し口を作っておりましたが、この方法のほうが圧倒的に早いでしょう。

④コイルを取り出す

取り出し口が確保できたらあとは真上に引っ張り上げていく作業をひたすら600回以上繰り返します。
作業を行う人により差は出ますが、目安として以下の時間が必要です。

  • 一個あたり5秒から10秒くらいかかりますので、これだけで約8分。
  • スプリングの角部分は全てホッチキスで枠と固定されており、そのホッチキスをペンチなどで切ってから取り外していかないといけないので、角部分だけで約10分。
  • 全て休みなく続けて作業をして1枚の解体が終わる時間は合計18分程度。

マットレスによっては1時間以上かかる場合もある

これはあくまでシングルサイズのコイルの数が少ないパターンとなりますので、

  • ダブルサイズだと約27分。
  • 今デュアルと言われているコイルが2重になっているものも出てきておりますので、それだとさらにその倍。

考えるだけで、気が遠くなります。
ここまで作業したらようやく木、鉄、布、クッションと分別でき、リサイクル率は65%というとことでしょうか。
この作業をすることで、単に廃棄(埋め立てなど)をするより圧倒的に地球環境によくなり、リサイクル率も大幅にアップします。
分別した素材それぞれの処分方法は、次のとおりです。

  • パームやクッション部分はリサイクルできないので廃棄
  • ポケットコイルは、主に布(クッション)・ウレタン・ポケット部分の布・鉄と、4種類の素材に分別し、廃棄又はリサイクル
  • ポケットコイルは、1点ずつの大きさによっては、粗大ごみの扱いになる可能性あり
  • 木・鉄・布・クッションと分別でき、リサイクル率は65%

金属を取り外せば粗大ごみとして捨てられる

スプリング入りのマットレスは、自治体によっては、「適正処理困難物」として回収できない場合があるため、注意が必要です。
この場合、スプリングを取り外せば、粗大ゴミとして捨てられます。
ただし、前述のとおりスプリングを取り外す作業は大変な手間がかかります。
自分で行うには難しい作業といえるでしょう。

4. ウォーターベッドの処分方法|水抜きがポイント

ウォーターベッド解体方法

ウォーターベッドはとにかく重く移動がとても大変です。
素材としては枠の木や布、マット部分のビニール、中の液体(主には水)です。
ウォーターベッドは年に一度ほど水の入れ替えが必要なものや防腐剤などを入れて管理するものが多いのですが、まれにジェル状の液体になっているものもあります。

ウォーターベッドは最初に中身の液体を処分する

マット部分(容器)に分けるため、マット部分にカッターを入れて水抜きをしておく必要があります。
この時に厄介なことが水を流せる場所で行わなければならないことです。
一般的な排水口がある流し台の上で作業できれば問題ありませんが、ベッドマットは大きいため、移動させることは困難です。
部屋の一室で行うと大変なことになる可能性もありますね。
排水口が近くにある広めの場所でカッターを入れたら、一気に中の水分が出てきます。
全ての水を抜き切ったら、マット部分(容器)は廃棄可能です。ウォーターベッドの場合はゴージャスに作っていることもあり、枠部分も分別不可のケースが多く、すべてが廃棄対象になることもあります。
リサイクル率は10%程度ではないでしょうか。

粗大ごみとして捨てる前には必ず水抜きを行う

ウォーターベッドを粗大ごみとして処分する際は、自分で水抜きを行う必要があります。
水抜きは、半日以上の時間がかかる作業です。
また、ベッドから排水口まで距離が離れている場合、ホースとベッドの注水口からホースでつなぐための部品が必要となることもあります。
ベッドから排水口へと水が流れにくい場合は、排水ポンプや電動モーターも用意しなければなりません。

5. 【その他】マットレスの処分方法

5. 【その他】マットレスの処分方法

マットレスの処分方法は、解体してごみとして処分するほか、さまざまな処分方法があります。
無料又は安価に処分できるだけでなく、場合によっては利益を得ることも可能です。
以下、その他の処分方法について解説します。

①インターネットで取引をする

マットレスの状態がよい場合は、オークションや地域の情報掲示板など、インターネット上での取引をおすすめします。
無料で処分できるほか、オークションを利用した場合は利益を得ることもできるでしょう。
ただし、買い手がなかなか見つからない場合には処分まで時間がかかるほか、遠方へ運搬する場合は送料もかかります。
買い手とトラブルが生じるリスクもあるため、取引の際は注意が必要です。

②家具店の引き取りサービスを利用する

新品を購入した際、古いマットレスを引き取ってくれる店舗があります。
この場合、店舗が運搬を行ってくれるため、手間がかかりません。
ただし、引き取りサービスは、店舗によっては費用が発生します。
この方法が利用できるのは、ベッドの買い替えをするケースに限定されます。
そのため、新品購入時は、引き取りサービスの有無や費用について店舗に確認するようにしましょう。

③リサイクルショップへ売却する

マットレスの状態によっては、リサイクルショップへ売却し金銭を得られます。
店舗によっては、引き取りサービスを実施している場合もありますが、回収までには時間がかかるため注意しましょう。
また、寝具の場合、買取査定のハードルは厳しく、使用年数が少なく綺麗な状態のものでなければ買取してくれません。

④不用品回収業者へ依頼する

マットレスを自分の部屋から持ち出せない場合、不用品回収業者へ依頼することをおすすめします。
マットレス以外のものもまとめて処分してくれるほか、即日で回収してくれます。
ただし、料金やサービスは、業者によって異なるため、複数業者に事前の見積もりを依頼するようにしましょう。

まとめ

マットレスの回収ならGoodService

このようにベッドの廃棄ひとつとっても、手間と時間を惜しまずに分解・分別をすれば、そのままの状態で埋め立てや焼却処分するよりも環境にやさしく処分できます。
ベッドを購入するときに、捨てる際の事を考えて購入する人はごくわずかだと思いますが、環境問題への配慮や処分時の煩わしさを軽減する上では重要なことです。
GoodServiceでは、手間がかかる不用品の処分をお任せいただけます。
マットレスの処分でお困りの際は、お気軽にGoodServiceまでご相談ください。

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